イノセントワールドの映画感想や小説家の桜井亜美作品レビューとともに、ミスチルとイノセントワールド、桜井亜美とケータイ小説、竹内結子と安藤政信が主演イノセントワールドのロケ地、主題歌などを紹介しています。
イノセントワールドの映画感想やレビューとして桜井亜美さんのデビュー小説を実写映像化したものですが、日本コカ・コーラ「アクエリアスイオシス」CMソングで知られるミスチルことMr.Children(ミスターチルドレン)にとって、最大の転機ともいえる曲と同名なのは偶然なのかな?
フジテレビ系月9ドラマ「薔薇のない花屋」でSMAPの香取慎吾さんの相手役を務めた竹内結子さんが映画初主演した作品がイノセントワールドになっていて、北野武さんが監督をした映画「キッズ・リターン」でデビューして、その年の映画賞を総ナメにした安藤政信さんのダブル主演になった作品になっています。
桜井亜美さんの原作小説では過激な性描写や少年、少女の危うい闇の部分を鋭くダーティーな世界観の内容でしたが、映画では「アタシはジュース」の小川智子さんが脚色して原作と異なる爽やかな青春ファンタジーに変更されています。
イノセントワールドのあらすじは、いつも頭の中で名前を呼ぶ声に悩まされている女子高生アミ(竹内結子)は17歳の誕生日に自分の母親が知的障害を持つ兄のタクヤ(安藤政信)を生んだことにショックを受けたことで、自分が体外受精で生まれ今の父親の本当の子供でないことを知ることになります。アミは自分たちを物のようにしか考えてない両親の愛の欠如に失望して、兄のタクヤを連れ援助交際しお金を貯めながら本当の父親である精子ドナーNo.307なる人物が頭の中の声の正体なのかを探す心の旅路を描いた作品になっています。
当時17歳の竹内結子さんが女子高生アミを演じていますが、後にNHK連続テレビ小説「あすか」のヒロイン役や中居正広さん主演でドラマ化された「白い影」で知名度を上げて輝く前の演技が見どころの1つで、「ただ風は吹くから」という主題歌でCDデビューもしていますね。
どうしても今観ると現在の落ち着いている声や役柄の印象が強いので違和感がありますが、精子ドナーから産まれ援助交際の経験のある難しい役を竹内結子さんが演じていて主題歌も初々しさがまだ残っている時代のものになっています。
知的障害を持つ兄のタクヤを演じた安藤政信さんは映画「キッズ・リターン」で知名度あげてドラマ数本を挟んでから出演していますがちょっと堅さが残る感じですが巧く演じていて、ダブル主演にしたのも分かるような気がしますね。
映画イノセントワールドは1997年夏に青森県の竜飛岬で行われたロケ当時から竹内結子さんと安藤政信さんが今の演技力の片鱗を発揮していた作品で設定も良いのですが、台詞も何かの比喩のようなものが多く抽象的な感じに仕上がっているので観る人によって評価が分かれる作品になっています。
桜井亜美さんはミスチルことMr.Children(ミスターチルドレン)の大ファンとして知られているようでデビュー小説のイノセントワールドは同名なのは偶然じゃないようですね。
ミスチルがデビューの頃から好きでアルバムも欠かさず毎回購入したり、テレビの歌番組に出演するとかかさず必ずチェックするぐらいで、「名もなき詩」、「蘇生」、「優しい歌」、「口笛」、「Any」などヘビーローテーションしてるようです。
月刊カドカワという雑誌のミスチル特集号にアルバム「シフクノオト」にインスパイアされたオマージュされた形で小説を書いたり、「Singer Song Lovers」という短編集ではSalyu、アヴリル・ラヴィーン、ミスチル、尾崎豊、くるりの曲をモチーフして最初の短編「アイアム」はそのタイトルの通りにSalyuの同名曲と繋がっていたりしています。
ブックカバーの写真は演出家の蜷川幸雄さんの娘でもあるフォトグラファーの蜷川実花さんが担当しているので書店で目を惹かれる感じですね。1996年にイノセントワールドで作家デビューして桜井亜美さんの小説の作風は十代の少女を主人公に恋や時代に翻弄されながら生きていく姿を描いた刹那的な内容が多く、後に注目されブームになるYoshiの「Deep Love」、美嘉の恋空などのケータイ小説で十代の少女の恋愛と失恋など似たような匂いが感じられる内容が10代から20代を中心に支持されましたが、時代を先取りする先見の明があるのかも知れませんし、洞察力がないと小説は書けないのかなと思います。
恋空などケータイ小説で本を読むことに興味を持つようになった人が次に読みやすいのが、どこか似た雰囲気がある桜井亜美さんの現代の若者の日常を切り取った様な生々しい世界と美しい言葉で綴られる恋愛作品が合うような気がしますね。
市原隼人主演の映画「虹の女神」感想やレビューとして同名の小説を桜井亜美さんが出版していますが、基となったのはラジオドラマのシナリオで、映画版の脚本は原案者の桜井亜美さん、齊藤美如さん、岩井俊二さんが網野酸というペンネームで一緒に練られた作品になっています。
岩井俊二さんといえばインターネット上の掲示板を使った大衆参加による小説「リリイ・シュシュのすべて」の映画版では市原隼人さんが主演し注目を集めた作品で、物語のキーパーソンとなるリリイ・シュシュ役は歌手のSalyuさん、蒼井優さんが映画初出演していますね。
映画「虹の女神」ではリリイ・シュシュのすべて、偶然にも最悪な少年の市原隼人さん、蒼井優さんに加え上野樹里さんがヒロイン役を務めていてお互いに好きという気持ちを持ちながら、どこかで熟しきれなかった男女のせつない絆を描いた作品になっています。
監督は映画「ニライカナイからの手紙」の熊澤尚人さんでこの作品の主演は蒼井優さんでしたね。映画「虹の女神」のロケ地は成城大学のキャンパスで劇中で主人公たちが自主映画の撮影で使われた公園や、歩いていた土手、アルバイト先のレコード店などはリリイ・シュシュのすべてと同じ栃木県足利市が多く出ていて
過去になんらかの形で出演など岩井俊二作品に関わった俳優や女優で繋がっているので監督はしてないけど岩井俊二さん色が出ているような作品になっていますね。